「知らないのは、存在しないのと一緒なんです」
東京・青梅市。織物の里の地で生まれ、50年以上タオル製造を続ける会社「ホットマン」の7代目である坂本将之社長は語る。
「ホットマン」という会社名は知らなくても、「1秒タオル」という商品名を知っている人は多い。
1位はキリン、2位はアサヒが受賞したネーミング大賞で3位を取ったことで一躍有名になった、そのタオルはまさに一言でその商品の魅力をストレートに体現している。
タオルを1cm角に切り取った試験片を水に浮かべると、まさに“1秒”で沈み始める。今治タオルは5秒以内というから、瞬時に沈むホットマンのタオルはその抜群の吸水性が伝わるだろう。
1868年創業、製造から販売まですべての工程を自社で行える日本で唯一のタオルブランド。
工場を案内してもらうと、機械のことまで坂本社長は詳しく説明してくださった。それもそのはず、元々本社工場長も務めた従業員として入社した経歴を持つ。
全国の百貨店内に69店舗持つ直営店は、すべて自社の従業員。御多分に洩れずコロナの打撃は受けたが、アパレル業界に比べるとタオル業界は影響が少なく済み、オンラインの売り上げを伸ばし台湾にも市場を広げている。法人用にもオリジナルのロゴなどにも対応していたことから、今回「BALL.」オリジナルのタオルハンカチの商品が誕生した。
4色展開しているタオルはふんわりと触り心地が良く、コンパクトなサイズ感。グランデュオ立川3FのBALL. HUBのみで販売している。
人との触れ合いが少ない時間がまだまだ続きそうな毎日の中、少しでも心がほっこりとする上質タオルでぬくもりあるひとときを過ごしてほしい。

Photo : Jouji Suzuki
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